【ピアノ】華麗なるグリッサンドの世界 おまけ付き
こんにちは!
グリッサンド。ポップスやジャズではおなじみの演奏法ですが、クラシックの世界ではあまり使われている曲はありません。(近代フランス以降は多いですが!)
バッハやショパンの曲にグリッサンドのイメージなど全くないですね。グリッサンドなど、下品で軟派な表現と思われていたのしょうか?
ということで、今回はグリッサンドが使われるあまり多くないクラシック曲の中から効果的に使われているピアノ曲を紹介します。一口にグリッサンドと言っても、普通のグリッサンド、黒鍵グリッサンド、重音グリッサンド、オクターブグリッサンドなど色んな種類があります。華麗なるグリッサンドの世界をお楽しみ下さい!
ベートーヴェン作曲 ピアノソナタ第21番 「ワルトシュタイン」
ワルトシュタインソナタの3楽章です。右手と左手オクターブグリッサンドでの掛け合いです。難所ですね。親指は爪で弾けますが小指は指の腹で鍵盤を押し下げるので最初はゴツゴツして滑らかに弾けないかもしれません。練習あるのみです。
この部分、ピアニストによってはオクターブの連打で弾いたり、両手のスケールを弾いたり、といろいろ分かれます。
ベートーヴェン作曲 ピアノ協奏曲第1番
またもベートーヴェンです。ベートーヴェンの時代、グリッサンドだけでも珍しいのに今回もオクターブグリッサンドです。
リスト作曲 ハンガリー狂詩曲第10番
リストもグリッサンドを使った曲をいくつか書いています。メロディーを外さないようにグリッサンドを弾くのが難しそうです。
ドビュッシー作曲 「ベルガマスク組曲」より「メヌエット」
ドビュッシーもグリッサンドを使った曲を書いています。ラストの部分です。
筆者が小学生でこの曲をCDで聴いたとき、グリッサンドと知らず、スケール速すぎだろ、と思っていました笑
この後に有名な「月の光」が始まります。
ラヴェル作曲 ピアノ協奏曲
グリッサンドと言えばこの曲ではないでしょうか?演奏者は完璧主義のミケランジェリです。左手人差し指がおしゃれです。左手は添えるだけ。
ラヴェルはグリッサンドを使った曲をたくさん書いています。この曲、のだめカンタービレでも取り上げられていました。遊園地みたいに楽しい曲です。
ちなみに、この曲ト調なのに3楽章のラストの音はラ(最低音)です。低すぎてソなのかラなのかよく聴こえません。
ラヴェル作曲 組曲「鏡」より「道化師の朝の歌」
重音グリッサンドです。3度や4度の重音で行ったり来たり、同音連打も相まってカッコいいところです。
いつも思うのですがリヒテルのレパートリー数って異常じゃないですか?
アムラン作曲 ハンガリー狂詩曲第2番の自作カデンツァ
黒鍵グリッサンドです。この曲に関しては黒鍵グリッサンド以外につっこみどころがたくさんありますね。超絶技巧を集めに集めた最高難度の曲だと思います。昔ニコニコ動画でマドハンドというコメントがあって笑いました。
最近、浜松国際コンクールの予選でこの曲を弾いている方がいて驚きました。
以上です
いかがでしたでしょうか?クラシックでは珍しい演奏法グリッサンドでした。
おまけ
ポリーニ(1960年ショパンコンクール優勝)とツィマーマン(1975年ショパンコンクール優勝)の貴重なオクターブグリッサンド動画です☆
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