【平均律24調完全制覇!】ト長調の音楽
こんにちは!
平均律24調完全制覇シリーズ、今回はト長調です。
調号はシャープ#1つ。譜読みもしやすく子どものテキストにもよく出てきます。
早速参りましょう!
モーツァルト作曲 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
ドイツ語を直訳すると、「Eine(一つの) kleine(小さな) Nachtmusik(夜の音楽)」
誰もが聴いたことのある有名な曲ですね。モーツァルトはキャッチーなメロディーを作る天才だと思います。
バッハ作曲 「主よ、人の望みの喜びを」
バッハ作曲の教会カンタータです。テレビやアニメなどでもよく使われる曲です。
バロックピッチ(A=415Hz)の演奏だとほぼヘ長調に聞こえます。今回はちゃんとト長調に聴こえる演奏を探してきました。
バッハ作曲 「ゴルトベルク変奏曲」
筆者が初めて買ったCDがグールドのゴルトベルク変奏曲(1956年版)でした。
バッハが音楽を教えたゴルトベルクという少年が不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話からこの曲名になっています。
32小節からなるアリアが最初と最後に配置され、その間に30の変奏が展開されて全部で32曲となります。3の倍数の変奏はカノンになっており第3変奏の同度のカノンから第27変奏の9度のカノンまで順次音程が広げられます。第30変奏はクオドリベット(ラテン語で好きなように、の意味)で当時流行していた2つの歌が重ね合わされています。至るところに数字の調和があり、バッハはもはや数学者だと思います。
この曲の最後はアリア・ダ・カーポで、最初のアリアを繰り返し弾くことになります。これについてピアニストのランランの言葉がかっこよかったので引用させていただきます。
「この作品は、曲の最後で出発点に回帰しそこで完結しなければいけません
しかしここでも特に何かする必要はありません
すでに85分間、美や苦闘や悲しみを経験したからです
その経験は、知らないうちに本質を伴う実りとなってよみがえります
それを表現するべきだと思います
想い出を語るように、直感に従って演奏するだけです」
ショパン作曲 プレリュード 第3曲
ショパンでト長調の曲は珍しいですね。プレリュードで全調書かないといけないから仕方なく書いた、という感じかもしれません。調号の少ない調は白鍵が多く指を不自然に伸ばす形になる、調号が多いと黒鍵が多くなり指を自然な形で配置して脱力して弾くことができる。という話をどこかで聞きました。
メンデルスゾーン作曲 ピアノ協奏曲 第3楽章
途中からの動画になっていますm(_ _)m
メンデルスゾーンは銀行家の息子でお金に困ったことがないそうです。底抜けに明るい曲が多いですね!
以上です
いかがでしたでしょうか?
ショパンに嫌われた調ということで素材不足感も否めませんが名曲もたくさんありましたね!
またお会いしましょう!
おまけ ゴルトベルク変奏曲 第26変奏
ランランはこの曲について、「空を飛んでいるよう」と語っています。
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