【平均律24調完全制覇!】ホ短調の音楽
こんにちは!
平均律24調完全制覇シリーズ、今回はホ短調です。
調号はシャープ#1つ、ト長調の平行調です。
早速参りましょう!
ショパン作曲 ピアノ協奏曲第1番 第1楽章
ショパンのピアノ協奏曲です。ショパンの曲でト長調は少なかったですが(同じ調号なのに!)、ピアノ協奏曲(ピアニスト、作曲家にとっての勝負曲!)はホ短調で書いています。同主調がホ長調で、調号が多い(#4つ)ことに関係しているのかもしれません。
第1楽章は協奏風ソナタ形式で書かれています。ソナタ形式と言えば、短調の場合、提示部の第2主題は平行長調(この曲でいうとト長調)、再現部の第2主題は同主長調(ホ長調)で書かれるのが普通です。しかしこの曲は提示部の第2主題が同主長調(ホ長調)、再現部の第2主題が平行長調(ト長調)と、通常と逆になっています。曲の後半にト長調に転調することで、その場面で平行長調に転調したという印象よりも1回ホ長調で聴いたメロディーが3度高いト長調で聴こえることによる新鮮さや驚きという印象が強くなる気がします。ショパンの調性感覚はすごいですね!
ショパン作曲 エチュードop.25-5
ショパンのエチュードop.25の第5曲です。英語圏では「Wrong Note」(間違った音)という愛称がついています。半音ずれた装飾音が印象的です。中間部ではホ長調に同主転調します。左手のメロディーが綺麗です。
この曲を弾き終えると次の超難曲op.25-6重音トリルを弾きたくなりますね。
メンデルスゾーン作曲 ヴァイオリン協奏曲 第1楽章
ベートーヴェン、ブラームスのヴァイオリン協奏曲と並んでヴァイオリン3大ヴァイオリン協奏曲と称されています。(チャイコフスキーやシベリウスも忘れないでほしいですね)
ヴァイオリンの最高開放弦がミの音なので、ホ短調はヴァイオリンで弾きやすく響きやすい調の一つです。
第1楽章は演歌のようなメロディーです。第3楽章はメンデルスゾーンらしく底抜けに明るいです。
メンデルスゾーンは楽章間で拍手されるのが嫌だったのでこの曲は楽章の間で切れ目がないように書かれています。
ドヴォルザーク作曲 交響曲第9番 『新世界より』 第4楽章
テレビなどでおなじみのメロディーです。かっこいいです。ホ短調ですがレに#がついておらず、自然短音階になっています。土臭い民族的な匂いがするメロディーになっています。ちなみに第3楽章もホ短調でかっこいいです。
さらにちなみに、さまざまな作曲家が交響曲第9番までしか書けずこの世を去っていますが、これは「第9の呪い」と呼ばれています。ベートーヴェンから始まっています。このジンクスを破った作曲家はショスタコーヴィチなんかが有名です。
以上です
いかがでしたでしょうか?筆者は長調LOVE!で短調はあんまり、、という感じでしたが短調でもかっこいい曲がありましたね!長調への転調も際立つと思いました。
それではまたお会いしましょう!
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